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最も恐ろしい「家宅侵入」映画9選

「The Perfect Guy」と「Goodnight Mommy,」と新たな「家宅侵入」映画が新作映画としてアメリカでヒットし(2015年9月10日の段階)たこともあって、indie wireは「家宅侵入」映画のジャンルの中で主だったものを9本チョイスしています。(記事原文はこちら

英語の勉強がてら、indie wireの当該記事から全訳してみます。(直訳だと冗長になってしまうので、適宜省略したり超訳したりしています)

「時計じかけのオレンジ」

「時計じかけのオレンジ」は複数のジャンルが一つに詰め込まれた映画といえるが、そのうちの最も際立つ要素は「家宅侵入のおぞましさ」を面白おかしく描いているところだ。

この映画の悪名高き「家宅侵入」シーンでは、キューブリックは映画史上最も有名なミュージカル・シーン「雨に歌えば」を完全に脱構築してしまった。主人公のアレックス・デラージは「雨に歌えば」を口ずさみながら、中年男性を暴行して、その妻をレイプする。ジーン・ケリーの明るく楽しい「雨に歌えば」のダンスとステップは、戦慄のホラーとして再利用され、アレックスの蛮行と「アルトラ暴行」への渇きを満たす姿として映画に映し出された。

「ケーブル・ガイ」

「家宅侵入」モノの多くはホラー/スリラーとして話が展開するが、ベン・スティラーにかかればサイコ・コメディとして描いてしまう。

スティラーの長編二作目「ケーブル・ガイ」では、アーニー・チップ・ダグラス(ジム・キャリー)はメンタルに問題があり、ろれつの回らない相当エキセントリックな配線業者だ。スティーヴン・M・コヴァックス(マシュー・ブロデリック)の家に配線工事をして以来、悪夢的でおかしくもねじれたコメディが展開する。

コヴァックスが映画専門チャンネルをただで見られるようにチップに何気なく持ちかけると、チップはコヴァックスが自分と仲良くなりたいと思っているのかと誤解する。結果的に「家宅」ではなく「他人の人生」への侵入する映画となり変わっていき狂気と皮肉をはらんでいく。

「ケープ・フィアー」

「ミーン・ストリート」や「レイジング・ブル」など、主人公の性格を掘り下げたドラマをともに作り上げたロバート・デニーロとマーティン・スコセッシだが、「ケープ・フィアー」ではさらに人間のダークサイドを描いた。
レイプ犯罪を犯し有罪を宣告されたマックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)は、裁判で負け、刑期を14年も伸ばされたため、刑務所から出所して早々に、彼を弁護した弁護士のボウデン(ニック・ノルティ)とその家族に復讐する。

「ケープ・フィアー」は「恐怖の岬」のリメイクだ。「恐怖の岬」でのマックスの役はロバート・ミッチャムが演じたが、新たにデ・ニーロが演じることにより、ミッチャムの物静かな脅迫感に加えて、デ・ニーロの緊迫感と身体の獰猛さがキャラクターに吹き込まれた。ボウデン、あるいはわれわれ観客はその恐ろしさに為す術がないと感じさせる。

ボウデンの娘(ジュリエット・ルイス)へのストーキングも恐ろしいが、恋人とのベッドシーンなどは特に観客を混乱させる。
マックスは性的な魅力と暴力性を同時に兼ね備えており、平静を装って赤の他人を性倒錯的な行為を働く。彼のボウデンへの執拗な追いかけは様々な場所で行われる。「家宅侵入」は単に家のみにとどまらない。

「ファニー・ゲーム」

楽しいはずのバケーションが最悪の結末になるというある種のホラーの典型をモチーフにしつつ、ミヒャエル・ハネケは更に観客の予想を大きく裏切るものを作り上げた。

楽しい休暇を湖畔の別荘で迎える4人家族は二人の少年に出会う。二人の少年は「ある残酷な計画」を抱いている。少年は家族と知り合い、仲良くなるにつれて、家族を悪夢の底に徐々におとしていく。心理的に追い詰め、降伏させ、一人一人殺していくのだ。

ハネケのトーンは終始、抑制が効いており淡々としているが、心底まで観客の心をかき乱す。特に、少年が「第4の壁」を破って観客に話しかけるシーンだ。観客を残虐行為の共犯者にしようとする。カメラに向かって「何を見てるんだ?」と問いかける少年たち。このニヒリズムと、暴力への尊大なアプローチは映画史上唯一無二の「家宅侵入」ホラー「ファニー・ゲーム」のエッセンスといえるだろう。

「屋敷女」

フランス人はダークで病的なホラーを作るのが上手い。ジュリアン・モーリーとアレクサンドレ・ブスティロの「屋敷女」も例外ではない。

妊婦・サラ・スカランジェロ(スラッシャー映画のミューズ、アリソン・パラディス)は雨降る夜一人で家にいると、名も知れぬ女(ベアトリス・ダル)が、助けを呼ぶために電話を貸してほしいと訪ねてくる。用心深いサラは断るが、女はその場を去ろうとしない。窓ガラスを割ったり、庭に隠れている。サラの小さな家での侵入者との攻防が始まる。

「屋敷女」は暴力描写をシビアに描くフレンチホラーのニューウェイブの筆頭である。監督のモーリーとブスティロは残酷描写を映画にふんだんに盛り込んだ。

この映画を見たあとあなたは一人で家にいることができなくなるだろう。

「パニック・ルーム」

デビッド・フィンチャー監督のスリラー「パニック・ルーム」では、ジョディ・フォスターと子役時代のクリスティン・スチュワートが離婚したての女性とその12歳の娘を演じる。親子はマンハッタンのおしゃれなブラウンストーンの家に住んでいたが、真夜中に強盗が押し入る。タイトルが示す通り、二人は据え付けてあった頑強な「パニック・ルーム」に逃げ込む。強盗たち(フォレスト・ウィテカー、ジャレッド・レト、ドワイト・ヨーカム)は以前のオーナーの300万ドルの紙幣が眠っていること嗅ぎつけたのだが、肝心の紙幣はジョディ・フォスター親子が逃げ込んだパニック・ルームにあった。

この映画はヒットし、「家宅侵入」モノの定番となった。
この映画をみると、寝る前に施錠をしたかどうかトリプルチェックしたくなることうけあいである。

「ルームメイト」(1992)

1992年製作、監督はバーベット・シュローダー、主演はブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リーの「ルームメイト」は、人間のアイデンティティが変質し、暴力がエスカレートしていくねじれた心理戦を描く。
プログラマーのアリー(ブリジット・フォンダ)は、彼氏の浮気に愛想を尽かして別れ、ニューヨークに来たばかりのうぶな若い女性だ。ルームメイトとして新しく住む事になったヘディ(ジェニファー・ジェイソン・リー/毒気のある笑みを絶やさない)はアリーに対して強迫観念を抱く。強迫観念なのか、あるいはもっと歪な何かなのかはわからないが、アリーの留守番電話は改ざんされ、アリーがかわいがっていた犬が死に、ヘディはアリーと服装や髪型など、外見を真似ていく。

シュローダーは緊迫したシーンなのかコメディなのか観客にわからないまま話を展開していく。

ジェニファー・ジェイソン・リーの演じるヘディは映画史上に残る「家宅侵入者」だ。

「わらの犬」

サム・ペキンパーの「わらの犬」では、ダスティン・ホフマンはアメリカの喧騒を嫌ってイギリスののどかな片田舎に平穏な生活を求めてやってきた数学者だ。自慢の美しい妻もいる。しかし映画の序盤からは想像もつかないようなアウトサイダーとしての一面を見せることになる。妻の元恋人やその友達たちと出会ってよりいっそう明らかになる。孤独に苛まれ、なおかつ強く恐怖に怯えるデイヴィッドは「この家ではいかなる暴力も許さない」と誓ったいたが、圧倒的な暴力を前に「計算した思考」などは自分を守ってくれない。

映画は絶望的な結末へむけて静かに熱を高める。「家宅侵入者」を「やっつける」シーンはR指定の「ホーム・アローン」といったところか。

「サプライズ」(2011)

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アダム・ウィンガード監督のインディペンデント・スラッシャー映画が2013年8月に公開された。間違いなくその年もっとも不思議な破壊的なホラー映画だ。

映画の冒頭、二人の人物が死に目に見えぬ脅威に翻弄されて死に至る、病んだプロローグが展開された後映画の本編が始まる。原題は”You’re next”。つまり次はお前だ、というわけだ。
裕福な一家クランプトン家は森の奥深くで大きくなった孫達や、客人を迎えて家族の食事会を開いた。そこに動物のお面をかぶった「家宅侵入者」が現れる。

しかしオーストラリアの退役軍人が手早く守り、「家宅侵入者」にある賢い仕返しをする。


以上、英語の勉強も兼ねて訳してみました。おかしい所があればコメント欄で指摘などいただけると嬉しいです(記事原文はこちら)。また、「俺はこんな『家宅侵入』映画をおすすする!」という方、ぜひともコメント欄にお願い致します。

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