今日は先日の投稿
から思いつきで、youtubeにある「驚きの長まわし」をまとめてみたいと思います。
長まわしとは、始まりから終わりまでがが異常に長いカットのことです。
特にここではワンテイクの間にカメラアングルが目まぐるしく変わったり、あるいはカメラアングルは変わらないけど人物がせわしなく動いたりする、独特の緊張感や活性感をもたらす長まわしに着目しています。
長回しフェチの方もそうでない方も、見ていってください。
※映画の途中のシーンがでますのでネタバレを危惧される方はご遠慮ください。
かっこいい長まわし
「黒い罠」の長まわし
とにかくセットのでかさ、移動距離の多さゆえの立体感、リッチ感が漂います。
「ブギーナイツ」オープニングショット
エモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラブ」とともにイキイキとした70年代を活写します。
「グッドフェローズ」のクラブ・コパカパーナ
「ブギーナイツ」のポール・トーマス・アンダーソンが影響を受けていると言われます。
「キル・ビル」青葉屋の360度縦横無尽の長まわし
登場人物を水平に追いかけるだけじゃなく、途中で真上から追いかけたり。
CGによる有り得ない長まわし
「CGで繋いだのは長まわしとはいわん!」派の人もいるかとは思いますが。
「パニック・ルーム」デヴィッド・フィンチャー監督
鍵穴やケトルの取手を通り抜けるショットなど、有り得ない長まわしをCGによって可能にしています。
こちらが種明かし↓
「ゼロ・グラヴィティ」の爆発シーン
同じアルフォンソ・キュアロン監督の「トゥモロー・ワールド」もすごい長まわしで有名ですが、「ゼロ・グラビティ」の静かな宇宙から一転して、爆発して登場人物がアチラコチラに散らばるこのシーンもすごいと思います。
長回しデッドゾーン(どうやって撮影したんだよ!)
「トム・ヤン・クン」のレストランファイト
トニー・ジャーが、4階の螺旋階段を登り、敵をなぎ倒していきます。敵を倒し、時には階下に突き落としたりします。スタントマンも命がけです。(4分間)
「怒りのキューバ」の葬式のシーン
ずっと見てててください。どうやって撮影しているのか本当にわからないです。
一階の葬式シーン→
クレーンで四階へ→
四階にて国旗越しに葬列を見下ろす→
と、飛んでる?カメラが飛んでる??
それでも満足できない長まわしマニアの方へ
「ロープ」
ヒッチコックの「ロープ」は全てワンシーンで撮られた長回しづくしの映画です。
当時のフィルムは10分位が限界だったので、長まわしを10分で打ち切り、劇中の物を大写しにして、次へとカットを繋いでます。
「エルミタージュ幻想」
「ロープ」よりも完璧な「長まわし」にこだわる方は、アレクサンドル・ソクーロフ監督の「エルミタージュ幻想」を!空前絶後の90分ワンカットです。(撮影は1日、本番1回だそうです)
本当は相米慎二とかも入れたかったし、非英語圏のものも探したかったけど、youtubeになかったので。
「エルミタージュ幻想」すばらしい1ショット映画でしたね(^^)/
気づくのが遅すぎて誠に申し訳ないです。エルミタージュ幻想は実は未見ですのでいつか見てみたいです!