有名監督の初期作品のご紹介です。今回はスタンリー・キューブリック。
ニューヨークのユダヤ人家庭に生まれたキューブリックは17歳の頃に写真を雑誌「ルック」に売るほど、写真家としての才能を持っていました。
以下のルーズベルト大統領の死を悼むニューススタンド店員の写真です。
その後5年ほどルック誌のカメラマンとして働き以下の写真を残し、映画製作を目指します。
他にご覧になりたい方はこちらへどうぞ。
Day of the Fight(拳闘試合の日)
ルック誌で働きながら、「Day of the Fight(拳闘試合の日)」を1951年に自費制作します。ウォルター・カルティエというボクサーのドキュメンタリーです。
3900ドルの制作費で作ったこの短編は4000ドルで売れ、ルック誌を離れ、映画監督として歩んでいきます。
その後以下の2つの短編ドキュメンタリーを発表します。
Flying Padre(空飛ぶ神父)
ニューメキシコ州に400平方マイル(=約640平方キロメートル)を教区として持つ神父フレッド・スタッドミューラーに密着。飛行機に乗って、離れた信徒のもとで、神の導きの言葉を与えたり、葬式で説教をしたり、時には病気のこどものために病因への救急搬送を行います。
The Seafarers(船乗りたち)
船体や機械部、食堂や乗組員のミーティングなどのドキュメンタリー。横に流れる長いドリー・ショット(いわゆる移動撮影)を使っており、後のキューブリックの映画に多用されます。
以上の2つの短編を発表した後、「恐怖の報酬」の制作に入ります。